新司法試験の合格発表があった。合格率は48%=1009人、トップは中大−ゼロも4校、新司法試験・法務省合格された皆さん、おめでとうございます。 不合格だった皆さん、来年の合格を目指すのなら、もうスタートです。 ちなみに各法科大学院別の合格者数は、法務省のHPで見ることができる。 各法科大学院には、いろんな大学から学生が集まっているので、出身法科大学院=出身大学とはならない。 東大法学部を卒業して、中央大学法科大学院に進学している学生もいる。 出身大学別の合格者数も気になる。 今回合格者を出せなかった法科大学院や合格率が非常に低かった法科大学院は、生き残っていけるのだろうか。 新司法試験では法科大学院の卒業が受験資格になっているので、とにかくどんなとこでもいいから法科大学院卒業の資格がもらえりゃいいやと思う人もいるかもしれない。 だけど、やっぱり、みんな新司法試験に合格したくて法科大学院に進学するわけで、入学しても合格しそうもない法科大学院、合格者を輩出できない法科大学院、学生の意識が低そうな法科大学院に学生が集まるとは思えないなぁ。 各法科大学院は、学生の入学を認め高額な学費を払わせる以上、その学生が新司法試験に合格するレベルまで、力をつけさせる義務がある。 その義務を果たせない法科大学院は、消えるべきだろう。 新司法試験の合格者は、この冬から司法修習(新60期)を受け、来年には法曹となる。 以下は、ちょっと前のZAKZAKの記事である。 弁護士にはなったけど…働き口ない「2007年問題」 世間で「2007年問題」といえば団塊の世代の大量退職問題だが、弁護士業界の「2007年問題」といえばコレである。 司法修習を終えた多くの者は、弁護士会に弁護士登録をして弁護士となる(弁護士名簿に登録=弁護士)。 いきなり開業する弁護士は少なく、大部分は法律事務所に雇用され勤務弁護士となる。 記事にもあるとおり、平成19年には、多くの弁護士がいっぺんに増えるので、就職難が懸念されているのだ。 私がいるような田舎では、弁護士の就職難なんてまだ先のことかなと思っていた。 だが、ウチの弁護士会にも、今年平成18年10月に弁護士登録する新人(現59期司法修習生)が殺到し、需要が埋まってしまった(田舎では勤務弁護士を雇用できる法律事務所は限られている。)。 それだけ、東京や大阪といった大都市での就職が難しい状況に既になってしまっていたようである。 東京などのいわゆる大手渉外法律事務所などでは、弁護士をたくさん採用する。 年収も1000万円くらいは出してくれるところもある。 そういう事務所では、一つの案件の規模が大きく、弁護士をたくさん投入する必要があるので、どうしても多人数の弁護士を事務所で確保しておくことが必要となる。 その代わり、仕事は細分化している。 弁護士の出入りも大きい。 東京の大手渉外法律事務所以外は、どうしても業務の中心は民事事件の処理となる。 それでも、都市部は人口も多く、民事事件の数も多いので、ある程度の規模の法律事務所でも経営は成り立つ。 だが、ウチの事務所があるような地方だと、人口に比例して、民事事件の数も少なくなる。 そうすると、ウチの事務所があるような地方で、勤務弁護士を多く抱えた巨大な法律事務所を作っても、経営が成り立たない。 とりわけ、地方で大きな法律事務所を作った場合、利害対立の問題が重大である。 同じ法律事務所に所属する2人の弁護士が、一つの事件で、1人が原告の代理人となり、もう1人が被告の代理人となることは許されない。 地方で大人数で法律事務所を共同経営しても、利害対立の問題が生じ、事件を受任することができなくなる可能性が大きくなるのである。 ウチの地方では、一般に、一つの法律事務所の弁護士数は7〜8人が限界だろうと言われている。 8人では多すぎるだろうという者もいる。 日弁連などでは、2007年問題を受けて、勤務弁護士を積極的に雇用するよう呼びかけている。 だが、どこの法律事務所も、慈善事業で勤務弁護士を雇用しているわけではなく、業務の必要性から雇用するわけだから、限界がある。 雇用したいところは、もう雇用している。 日本の法律事務所には、弁護士1人の個人事務所が多い。 そういう法律事務所では、勤務弁護士を雇用しても1人かせいぜい2人である。 おのずと限界があるのは、わかりきったことだろう。 ちなみに、ウチの周りで、もっとも低い勤務弁護士の給与は月30万円(月7万円の会費は雇用主負担)である。 日弁連は「雇え」と言うが、これから弁護士の数が爆発的に増えて経営の先細りが予想されるのに、大手渉外系以外で積極的に勤務弁護士を雇用しようなんて法律事務所が、増えるわけはないと思うのだが。 私なんか、自分の尻に火がついていると思っているぞ。 ウチの事務所は、勤務弁護士を雇用する考えはなく、新人弁護士にも最初から経費分担を求めている。 私も、弁護士登録後、今の事務所に最初からパートナー(共同経営者)として参加している。 それでもウチの事務所には、今年の10月に現59期の司法修習生が弁護士として1人入所する予定である(司法研修所の考査=二回試験に合格すればの話だが)。 いい人がいれば、今事務所訪問などに来ている現60期司法修習生の中からもう1人くらい入ってもらってもいいと考えているが、でも人数的にもう限界かなとも思う。 これまでは、ウチの事務所があるような地方では、司法研修所を出たての弁護士が、いきなり開業しても充分にやれた。 周りの弁護士が新人をフォローしようという意識が強く、事件を回したり、変なことをしないように目を光らせたり、事務職員の教育・研修から事務所運営全般の相談にものってきた。 だが、これから弁護士が増えてくると、新人弁護士は、「育てる相手」から「競争の相手」に変化するかもしれず、地方でのいきなり開業は厳しくなるかもしれない。 新司法試験に合格した皆さん、就職に向けて積極的に動き出しましょう。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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うむむ。 |
とんぼ 2006/09/22 16:54 |
企業が雇用を増やしてくれると、就職難の解消になるんですが、そういうマインドにはならないようです。 |
PINE 2006/09/22 17:13 |
はじめまして。よろしくお願いします。 |
KEI 2006/09/23 21:02 |
KEIさん、はじめまして。 |
PINE 2006/09/23 21:42 |
ついでにいうと,法曹教育機関としての適格性が何ら証明されていない法科大学院の修了を受験資格要件とすることも不要だと思いますけどね。 |
ねどべど 2006/09/24 10:20 |
暗記試験に対する批判が強いのですが、なぜ、そんなに批判されるのかがわかりません。 |
KEI 2006/09/24 11:40 |
ねどべどさん、それ言っちゃうとおしまいですね(笑)。法科大学院たって、今まで法曹教育なんかしたことのない文科省が、教授○人みたいな設置要件作って、認可しただけですもんね。 |
PINE 2006/09/24 12:48 |
法科大学院の授業と大学の法学部の授業のレベルはそんなに違うものなのでしょうか。 |
KEI 2006/09/25 08:22 |
法学部に進むのは法曹志望者だけではないということで議論は落ち着いているように思います。 |
PINE 2006/09/25 15:03 |
司法試験でする受験勉強と、実際の実務を比べると、比べものにならないくらい実務が難しいとよく聞きます。 |
KEI 2006/09/26 10:28 |
予備校の弊害だといわれているマニュアル思考というのは、暗記に+αされた部分でしょう。 |
PINE 2006/09/26 11:06 |
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